O一五七(読み)オーイチゴナナ(英語表記)O157

デジタル大辞泉 「O一五七」の意味・読み・例文・類語

オー‐いちごなな(O157)

病原性大腸菌腸管出血性大腸菌)の一種。強い毒性をもつ。加熱が不十分な食べ物から感染、はげしい腹痛、下痢、血便がみられ、抵抗力が弱いと死亡することもある。感染者の便から二次感染が起こる。手洗い励行や食材を十分に加熱するなどして予防する。
[補説]名称は、157番目に発見されたO抗原をもつ大腸菌ということから。重篤な症状を起こすのは血清型が、O157:H7および O157:H-のもの。O157:H7型の大腸菌は157番目に発見されたO抗原と7番目に発見されたH抗原をもつ。O157:H-型の大腸菌は鞭毛がなくH抗原をもたない。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android