Perutz,M.F.(英語表記)PerutzMF

世界大百科事典(旧版)内のPerutz,M.F.の言及

【化学】より

… 一方,W.H.およびW.L.ブラッグ父子が確立した結晶のX線構造解析法は無機化合物のみならず,構造が複雑な有機化合物,生体分子へとその対象を拡張していった。ペルツMax Ferdinand Perutz(1914‐ )とケンドリューJohn Cowdery Kendrew(1917‐97)によるヘモグロビンなどの構造解明(1958),ホジキンDorothy Crowfoot Hodgkin(1910‐94)によるステリン,ペニシリン,ビタミンB12などの精密構造解析は,この分野での発展の一例にすぎない。これらの例からわかるように,20世紀の有機化学は天然物化学の発展に大きな特色をもつ。…

【生物物理学】より

…1940年代以降理論物理学者M.デルブリュックに率いられて,分子遺伝学が急速に進歩し,いっぽう核酸・タンパク質などの生体高分子の構造解析の方法が発達した。53年J.D.ワトソンとF.H.C.クリックによるDNAの相補的二重らせん構造の発見,60年のペルツM.Perutzによるタンパク質として初めてのヘモグロビンの立体構造の決定がその代表的成果である。その後遺伝暗号が決定され,遺伝子の複製,転写,翻訳機構の基本的理解がなされ,分子生物学の中心ドグマと呼ばれるものが確立された。…

※「Perutz,M.F.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android