Pronuba(英語表記)Pronuba

世界大百科事典(旧版)内のPronubaの言及

【ユノ】より

…彼女はもともと女性の結婚生活と密接な関係をもつ女神で,広く女性の崇拝を集めていたが,しだいに職能を発展させ,ついにはレギナRegina(〈女王〉)の称号の下に,ユピテル,ミネルウァと並んでローマ市のカピトリウム丘のユピテル神殿にまつられる国家的大女神となった。結婚の女神としては,ドミドゥカDomiduca(〈花嫁を花婿の家へ導く婦人〉),プロヌバPronuba(〈新婦を新婚部屋へ導く婦人〉),出産の女神としてはルキナLucina(〈子どもを光明の中へ出す女〉)などの呼称があり,一般に6月(彼女の名を冠してユニウスJunius月と呼ばれ,そこから英語のJuneなどが来ている)が結婚の好期とされた。またカピトリウム丘の北側の頂上にある彼女の神殿ではモネタMoneta(〈忠告者〉)と呼ばれたが,のちここに貨幣鋳造所が置かれたため,彼女の称号は貨幣の意となり,英語moneyなどの語源となった。…

※「Pronuba」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android