S.A. ワクスマン(英語表記)Selman Abraham Waksman

20世紀西洋人名事典 「S.A. ワクスマン」の解説

S.A. ワクスマン
Selman Abraham Waksman


1888.7.22 - 1973.8.16
米国の細菌学者。
元,ラトガース大学付属微生物学研究所初代所長。
ウクライナ(ソ連)生まれ。
1910年渡米し、ラトガース大学卒業後の’16年に帰化。’21年同大学で土壌微生物学を講じ、’30年同大学教授、’49年同大学付属微生物学研究所初代所長を歴任。土壌内微生物の有機物分解作用の研究から、それらの微生物によって作られる抗生物質の体系的研究に入り、’44年ストレプトマイシンを発見し、人体に応用して成功を収め、肺結核の治療に光明をもたらした。これにより’52年ノーベル生理学・医学賞を受賞著書「Streptomycin,its nature and application」(’49年)、「Soil mierobiology」(’52年)。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android