SFTSウイルス(読み)えすえふてぃーえすういるす(英語表記)SFTS Virus

知恵蔵mini 「SFTSウイルス」の解説

SFTSウイルス

重症熱性血小板減少症候群(severe fever with thrombocytopenia syndromeSFTS)を引き起こすウイルスマダニ科のダニが媒介するウイルスで、マダニに噛まれることで感染する。発症すると白血球数血小板数が減少し、発熱嘔吐下痢などの症状を引き起こす。2011年、中国で感染性疾患として初めて報告された。13年1月に国内初の患者が確認され、遡って調査した結果、05年から14年2月26日までに、西日本に限って計53人の罹患が確認され、内21人が死亡している。14年2月、国立感染症研究所は、SFTSウイルスを持ったマダニが西日本だけでなく、全国的に確認されたことを発表した。

(2014-2-27)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android