SPECint92

ASCII.jpデジタル用語辞典 「SPECint92」の解説

SPECint92

SPEC92ベンチマークで測定された値のうち、整数演算の速度を表わす数値。SPEC(Standard Performance Evaluation Corporation)は、コンピューターシステムの実環境での実行速度を測定/検証するために作られた中立の非営利団体で、CINT92とCFP92という2つのベンチマークテストプログラムを用意している(テストは有償)。これらのプログラムで測定された結果がSPECint92と、SPECfp92として発表されている。これ以前には、1989年版のSPECmark89という単一の指標を表わすベンチマークテストがあったが、1992年版では整数演算系と浮動小数点演算系の2つに分かれた。なお、これらのベンチマークテストはUNIX環境でのみ実行可能である。SPECint92は、espresso(FPGAの論理圧縮プログラム)やcompress(ファイル圧縮プログラム)、gcc(GnuのCコンパイラ)など、6つのプログラムの実行時間から算出されるSPEC値の相乗平均によって求められる。 SPECfp92は、spice(電子回路シミュレータ)やora(レイトレーシング)、mdljsp(原子500個の運動方程式を解く)、alvinn(バックプロパゲーションによるニューラルネット学習)など、14本のプログラムの実行時間から算出されるSPEC値の相乗平均によって求められる。

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