セントジョンズ(英語表記)St.John's

デジタル大辞泉 「セントジョンズ」の意味・読み・例文・類語

セント‐ジョンズ(St. John's)

カナダ東端、ニューファンドランド‐アンド‐ラブラドル州の州都ニューファンドランド島東部のアバロン半島に位置し、大西洋に面した港がある。
西インド諸島東部、アンティグアバーブーダの首都。主島アンティグア島北西岸の湾奥に位置し、天然の良港がある。開拓初期から行政の中心地であり、現在はクルーズ船が寄港する観光保養地としても知られる。大聖堂、クリケット球場などがある。

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精選版 日本国語大辞典 「セントジョンズ」の意味・読み・例文・類語

セント‐ジョンズ

(Saint John's)
[一] 西インド諸島、アンティグア‐バーブーダの首都。アンティグア島の北西に位置する。
[二] カナダ東部ニューファンドランド島南東部の港湾都市。ニューファンドランド州の州都。グランドバンクスをひかえた漁業基地で、タラ、ニシン漁獲多く水産加工業造船業がさかん。

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改訂新版 世界大百科事典 「セントジョンズ」の意味・わかりやすい解説

セント・ジョンズ
Saint John's

カナダ,ニューファンドランド州の州都,同州最大都市。大都市域人口18万2485(2005)。ニューファンドランド島の東端近くにあり,港湾都市として知られる。15世紀末にJ.カボットが発見したといわれ,以来北西大西洋漁場の重要な漁港として知られる。水産加工をはじめ酪製品,ビール,タバコ木材などの工業があり,また州の商業の中心でもある。1901年にG.マルコーニが,大西洋を越えた無線電信を最初に受信した所であり,それを記念する博物館がある。また19年にはイギリスの飛行士オールコックJohn William Alcock(1892-1919)がA.W.ブラウンとともにここから大西洋横断飛行を成功させた。
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セント・ジョンズ
Saint John's

カリブ海地域最小の国家アンティグア・バーブーダの首都。人口2万(2004)。アンティグア島の北西部にあり,商業の中心地である。18世紀には,西インド諸島におけるイギリス海軍の重要な基地であった。若いころのネルソンも3年間ここで勤務した。7月末から8月にかけて,カリブ海地域ではトリニダードに次いで有名なカーニバルが行われる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セントジョンズ」の意味・わかりやすい解説

セントジョンズ
St.John's

カナダ最東端の都市。ニューファンドランド・ラブラドル州の州都。同州最大の都市。ニューファンドランド島のアバロン半島にある天然の良港で,漁港に起源をもつ。居住は沿岸漁業を保護するためイギリス政府により制限されていたが,17世紀初頭から永住地として認められた。半島の経済,文化,交通の中心地として繁栄。タラ,ニシンの漁業基地で,水産加工,造船,繊維工業,家具製造が行なわれる。住民の大部分はアイルランド,イギリス系で,その半数はローマ・カトリック教徒。 1901年グリエルモ・マルコーニが大西洋横断の無線通信を受信した土地で,国の史跡がある。また近くには宇宙衛星の追跡基地もある。人口 10万6172(2011)。

セントジョンズ
Saint John's

西インド諸島東部,リーワード諸島中部,アンティグア・バーブーダの首都。アンティグア島北西岸にある港湾都市で,観光・保養地として知られる。北東郊には国際空港がある。しばしば地震やハリケーンにより大損害を受け,1974年 10月には大地震があり,大聖堂を含む多くの建物が大破した。人口 2万2000(2009)。

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世界大百科事典(旧版)内のセントジョンズの言及

【アンティグア・バーブーダ】より

…正式名称=アンティグア・バーブーダAntigua and Barbuda面積=442km2人口(1996)=6万4400人首都=セント・ジョンズSt.John’s(日本との時差=-13時間)主要言語=英語通貨=東カリブ・ドルEast Caribbean Dollarカリブ海小アンティル諸島のリーワード諸島にある,イギリス連邦に属する独立国。アンティグア島,バーブーダ島,レドンダ島(無人)からなり,総面積は種子島にほぼ等しい。…

※「セントジョンズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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