Sanjar(英語表記)Sanjar

世界大百科事典(旧版)内のSanjarの言及

【セルジューク朝】より

…歴代のスルタンはアナトリアへ進出する積極的な意図はなく,新たにマー・ワラー・アンナフル方面より流入したトルクメンや反乱に失敗した王族らが,西方へ移動してルーム・セルジューク朝を建国し,アナトリアのトルコ化への先鞭をつけた。サンジャルSanjar(在位1117‐57)の時代に一時王朝の再統一がなされたものの,ジャジーラ,シリア,アゼルバイジャンではアター・ベクたちが独立し,カラ・キタイの侵入,遊牧トルコ族であるオグズの反乱により東部州が混乱し,サンジャル自身もオグズの捕虜となって,スルタンの権威は地に落ちた。彼の死後,イラクとケルマーンにセルジューク朝の地方政権が残ったが,前者はホラズム・シャー朝に,後者はオグズによって滅ぼされた。…

※「Sanjar」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android