TRMM(読み)トリム

デジタル大辞泉 「TRMM」の意味・読み・例文・類語

トリム【TRMM】[Tropical Rainfall Measuring Mission]

Tropical Rainfall Measuring Mission》日米共同による熱帯降雨観測計画およびその地球観測衛星名称。平成9年(1997)11月に観測衛星が打ち上げられ、当初の設計寿命の3年を大きく上回り、平成27年(2015)4月まで運用を継続。降雨レーダー、マイクロ波観測装置を搭載し、熱帯の降雨や海面水温、雲の分布に関する観測を行った。平成26年(2014)2月、同計画を引き継ぐ全球降水観測計画GPM)の主衛星が打ち上げられた。TRMM衛星熱帯降雨観測衛星

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知恵蔵mini 「TRMM」の解説

TRMM

地球の状況を診断するため熱帯の降雨観測を行う人工衛星。TRMMは「熱帯降雨観測衛星」(Tropical Rainfall Measuring Mission)の略称。1985年9月、米国航空宇宙局(NASA)より日米共同衛星計画として提案され、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と通信総合研究所が参画。91年に開発開始され、97年11月28日に、種子島宇宙センターからH-IIロケット6号機により打ち上げられた。軌道上の大きさは長さ5.1メートル・幅14.6メートル・総重量3524キログラム。降雨レーダー・TRMMマイクロ波観測装置・可視赤外観測装置・雲及び地球放射エネルギー観測装置・雷観測装置の五つの観測センサーが搭載されており、観測されたデータは日米両国で処理され一般に配布されている。当初計画の設計寿命は3年だったが、2001年8月から軌道を上げて観測を継続していた。14年2月には、後継機「GPM」が種子島宇宙センターから打ち上げられた。14年8月12日、NASAは、TRMMの軌道維持のための推進剤が残りわずかとなり、高度402キロメートルの軌道から降下し始めていることを公表。16年2月に大気圏に突入し燃え尽きると予想されている。

(2014-8-19)

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知恵蔵 「TRMM」の解説

TRMM

熱帯降雨観測衛星」のページをご覧ください。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「TRMM」の意味・わかりやすい解説

TRMM
トリム

熱帯降雨観測計画」のページをご覧ください。

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