VPS(読み)ブイピーエス

デジタル大辞泉 「VPS」の意味・読み・例文・類語

ブイ‐ピー‐エス【VPS】[virtual private server]

virtual private serverホスティングサービスで、1台のサーバー仮想化技術で複数台の仮想サーバーに分割したサーバー。それぞれを独立して管理運用できる。専用サーバーと同じく、オペレーティングシステムアプリケーションソフト利用者が用意し、保守管理や環境構築も利用者が行う。他の利用者の影響を受けて障害が発生することは少ない。バーチャルプライベートサーバー仮想専用サーバー

ブイ‐ピー‐エス【VPS】[visual positioning system]

visual positioning systemスマートホンAR眼鏡などで得られた画像から、端末位置方向を特定する技術。あらかじめ取得した地形建物三次元的な空間情報と、カメラの画像の特徴的な部分比較・照合して特定する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「VPS」の意味・わかりやすい解説

VPS
ぶいぴーえす

仮想専用サーバー。virtual private serverの略。通常、サーバーは1台の物理的なコンピュータ上で一つのOS(オペレーティングシステム)を稼働させ、その上でサービスに必要なプログラムを動作させるが、VPSはCPU(中央処理装置)、記憶装置メモリーなどを備える1台のコンピュータのOS上で仮想的に個々のユーザーに管理者権限を与え、1台のコンピュータを複数のユーザーで共有できるようにするサーバーシステムである。各ユーザーには独立した管理者権限や見かけ上は専用サーバーとほとんど変わらない機能が与えられるため、共有サーバーであることを意識することなく自由に自己のサーバーを構築できる。さらに一つの物理的なリソースを複数のユーザーで共有するため、企業などの組織であれば稼働効率の向上とコスト削減が、レンタルサーバーサービスであれば、安価な価格設定の専用サーバーが提供できる。ただし、1台の物理的なコンピュータを共有するため、各利用者がサーバーに同時に大きな負荷をかけると、動作速度や通信速度の低下を招くこともある。

 ネットワーク経由で仮想化されたサーバーシステムという点ではIaaSと同様で、セキュリティ面ではVPSのほうが優れ、サーバーの運用の柔軟性においてはIaaSが勝る。

[編集部]

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