Z項(読み)ゼットこう

百科事典マイペディア「Z項」の解説

Z項【ゼットこう】

緯度変化の大部分は地球の自転軸の移動(地表でいえば極の移動)によって起こり,平均北極の位置を原点として経度0°(x軸)と西経90°(y軸)の方向に測った実際の北極の座標を(x,y)とすれば,西経λ°の地点で実測される緯度変化の値ΔΦはΔΦ=x cos λ+y sin λで表される。しかし1902年木村栄(ひさし)はこれに新しい項を付加しΔΦ=x cos λ+y sin λ+zとすると一層よく観測結果に一致することを発見した。この付加項をZ項または木村項という。Z項は観測地の経度に無関係で,全振幅0.1″以下,周期約1年。原因は未詳だが,主として観測地の気象学的変化によると考えられる。
→関連項目水沢緯度観測所

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旺文社日本史事典 三訂版「Z項」の解説

Z項
ゼットこう

1902年,木村栄 (ひさし) が発見した地球の緯度変化に関する公式の第3項
緯度変化量のうち,極運動以外の原因で生じる変化量をいう。

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法則の辞典「Z項」の解説

z項【z term】

別名を木村項ともいう.緯度変化の中で,極運動によらない世界共通に変化する成分である.木村栄(当時水沢緯度観測所長)によって1902年に指摘された.原因には諸説があったが,章動の半年周期項のずれに基づく年周変化がの原因であることが若生康二郎によって解明された.もともと章動は地球を剛体と見なして導かれたが,実際の地球は流体核をもつ弾性体であるため,その違いが現れたものである.

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精選版 日本国語大辞典「Z項」の解説

ゼット‐こう ‥カウ【Z項】

〘名〙 緯度変化の実験式の第三項。木村栄(ひさし)が明治三五年(一九〇二)に発見。緯度変化の中に極運動によらない部分があることを示すもの。

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