bjリーグ(読み)ビージェーリーグ

デジタル大辞泉 「bjリーグ」の意味・読み・例文・類語

ビージェー‐リーグ【bjリーグ】

日本プロバスケットボールリーグの通称。平成17年(2005)設立。東西カンファレンスでそれぞれリーグ戦を行い、各カンファレンスの上位チームがプレーオフに進出、優勝を争う。平成28年(2016)、ナショナルバスケットボールリーグと統合し、Bリーグとなった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「bjリーグ」の意味・わかりやすい解説

bjリーグ
びーじぇーりーぐ

日本初の男子プロバスケットボールリーグの通称。Basketball Japan Leagueの略。日本プロバスケットボールリーグが運営していた。社会人リーグのスーパーリーグに所属していた新潟アルビレックス(現、新潟アルビレックスBB)と、日本リーグに所属していた実業団チームのさいたまブロンコス(現、埼玉ブロンコス)を中心とし、仙台、東京、大阪、大分の4チームを加えた計6チームでリーグが結成され、2005年(平成17)11月に最初のシーズンが開幕した。各チームは原則として都道府県名と愛称を組み合わせてチーム名としていた。

 2013~2014年シーズンの参加チームは21で、試合イースタンカンファレンス(東地区)11チームとウェスタンカンファレンス(西地区)10チームに分かれ、ホームアンドアウェー方式で対戦する。さらに、各カンファレンスの上位チームが出場するプレーオフ(プレイオフ)が行われ、優勝チームを決定していた。ルールは、国際バスケットボール連盟FIBA:Fédération Internationale de Basketball Amateur)の公式ルールを基本に、アメリカプロバスケットボール協会(NBA)のルールや独自ルールを採用していた。運営方法はアメリカのプロスポーツを範としており、たとえば、新人選手の獲得は、合同トライアウトを受けた者のなかからドラフト会議で決定し、選手移籍の自由を認めるフリーエージェント制や選手の年俸上限を設けたサラリーキャップ制なども導入していた。

 日本の男子プロバスケットボールリーグは、日本バスケットボール協会(JBA:Japan Basketball Association)が実業団リーグの日本バスケットボールリーグ(JBL:Japan Basketball League)を基盤に、bjリーグを統合したナショナルバスケットボールリーグ(NBL:National Basketball League)の設立を目ざしていた。しかし、実業団チームが選手のプロ化に難色を示すなどしたため、bjリーグとJBL(2013年よりNBL)が併存する状態がしばらく続いた。運営方式の異なる両リーグの併存を問題視していたFIBAは、2014年11月にJBAを会員資格停止処分とするに至った。こうした事態を打開するため、2015年1月、両リーグの一本化を目的にジャパン2024タスクフォースが川淵三郎(かわぶちさぶろう)(1936― )をチェアマンとして発足し、JPBL(ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ。愛称、Bリーグ〈B.LEAGUE〉)が同年4月に設立された。

[編集部 2019年8月20日]

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知恵蔵 「bjリーグ」の解説

bjリーグ

2005年11月5日に日本初のバスケットボール・プロリーグが開幕した。これまでのJBLは企業スポーツの枠内で運営されており、真のプロリーグ設立を唱えたJBL所属の新潟アルビレックスBBと埼玉ブロンコスが中心となり新リーグ「bjリーグ」を発足。仙台89ERS、東京アパッチ、大阪エヴェッサ、大分ヒートデビルズの4チームを加えた計6チームに、昨シーズンは富山グラウジーズ、高松ファイブアローズの2チームが、さらに今シーズンはライジング福岡、琉球ゴールデンキングスが加わり計10チームでレギュラーシーズンを戦う。今シーズンからカンファレンス制を導入し、イースタン、ウェスタンの2つに分かれてレギュラーシーズンを戦い、4月のプレーオフ出場を目指す。プレーオフには、レギュラーシーズンカンファレンス上位2チームずつが進出しチャンピオンを争う。 06-07シーズンのチャンピオンには、新規参入した高松ファイブアローズを破った大阪エヴェッサが2年連続で輝いた。 米国のプロスポーツで取り入れられているシステムを多数採用し、試合はホーム・アンド・アウエー方式で行い、選手は合同トライアウトを受けた者の中からドラフト会議を行い決定。また、移籍の自由を選手に認めるフリーエージェント制を実施すると共に、年俸の総額に上限を設けたサラリーキャップ制も導入。さらに、世界戦略としてまずアジアの国々とのチャンピオンシップ開催、ヨーロッパチャンピオンやNBAチャンピオンとの世界一決定戦をも視野に入れて活動する。日本のバスケットボールの活性化と発展への第一歩として期待が寄せられている。

(中川昭 筑波大学(体育科学系)教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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