デジタル大辞泉
「よりか」の意味・読み・例文・類語
より‐か
[連語]
《格助詞「より」+副助詞「か」》比較・選択の標準を表す。よりも。「これよりか多い」「スケートよりかスキーの方がよい」
《格助詞「より」に係助詞「ほか」の付いた「よりほか」の音変化》下に打消しの語を伴って、それに限定する意を表す。「あきらめるよりか仕方がなかった」
[補説]ともくだけた会話などでは「よか」となることもある。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
より‐か
[一] (格助詞「より」に副助詞「か」の付いたもの) 比較・選択の
規準を示す。よりも。よりかも。
※
洒落本・滑稽吉原談語(1802)四「いたくもねへはらをさぐられるよりか、もうこけへはめへりやすめへ」
[二] (「よりほか」の変化したもの)
体言及び体言と同資格の語を受け、下に打消の語を伴って、それと限る意を表わす。
※
人情本・
いろは文庫(1836‐72)一九「爰の隅に犬が寐て居るから、最う是よりか寄られないヨ」
[
補注](一)の「か」は
本来、不定の意を表わす副助詞であったものが
語調をととのえるために軽く添えられたもの。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報