ちばてつや(読み)チバテツヤ

デジタル大辞泉 「ちばてつや」の意味・読み・例文・類語

ちば‐てつや

[1939~ ]漫画家東京の生まれ。本名、千葉徹弥。スポーツを扱った漫画を多く描き、人気を集める。不遇だがボクシング才能あふれた主人公が活躍しつつも苦難の道を歩む「あしたのジョー」は、特に熱狂的な支持を得た。他に「ハリス旋風かぜ」「おれは鉄平」など。

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百科事典マイペディア 「ちばてつや」の意味・わかりやすい解説

ちばてつや

漫画家。本名千葉徹弥。東京に生まれ,旧満州で幼少期を送る。日大一高卒。高校在学中の1956年単行本《復讐のせむし男》でデビュー。貸本漫画をへて1958年より少女漫画を雑誌連載,1961年からは少年漫画を手がける。野球物《ちかい魔球》(原作福本和也),戦記物紫電改タカ》,学園スポーツ物《ハリスの旋風(かぜ)》などにより少年漫画の一典型を作った。原作者高森朝雄(梶原一騎)と組んだボクシング漫画《あしたのジョー》(1968年―1973年)は若い人びとに強い影響を与え,社会的話題にもなった。弟は漫画家ちばあきお〔1943-1984〕。2002年紫綬褒章受章,2014年文化功労者。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ちばてつや」の意味・わかりやすい解説

ちばてつや

[生]1939.1.11. 東京
漫画家。本名,千葉徹弥。初め少女漫画誌を中心に活躍していたが,『ちかいの魔球』 (1961) ,『紫電改のタカ』 (63) ,『ハリスの旋風 (かぜ) 』 (65) などを少年誌に発表,人気を得た。 1968年から『少年マガジン』誌に代表作『あしたのジョー』 (高森朝雄原作) を連載。主人公のライバルの死には読者参加の葬儀が行われるなど,熱狂的なブームとなった。ほかに『俺は鉄兵』 (73) ,『のたり松太郎』 (73) など,スポーツを題材とした作品が多い。

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