ピラートル・ド・ロジエ(読み)ぴらーとるどろじえ

世界大百科事典(旧版)内のピラートル・ド・ロジエの言及

【気球】より

…1782年にはフランスの製紙業者モンゴルフィエ兄弟によって,紙で裏打ちされた亜麻布で作られた容器が飛ばされたことが記録されている。そして翌83年11月21日,ピラートル・ド・ロジエPilâtre de Rozier(1756‐1785)とダルランド侯爵François Marquis d’Arlandes(1742‐1809)がモンゴルフィエ兄弟の製作した熱気球に乗り組み,人類最初の浮揚飛行をパリで行い,高度1kmで25分間,距離12kmの飛行を成し遂げた。一方,同じくフランスのロベール兄弟Anne Jean Robert(1758‐1820), Nicolas Louis Robert(1761‐1828)はJ.シャルルの力を借りて,熱した空気の代わりに水素を使い,効率のよい水素気球を作った。…

【航空】より

… 1783年11月21日,フランスのモンゴルフィエ兄弟の発明した熱空気入り気球によって人類最初の飛行が行われた。搭乗者はピラートル・ド・ロジエJean François Pilâtre de Rozier(1756‐85)およびダルランド侯爵François marquis d’Arlandes(1742‐1809)の2人で,時の国王ルイ16世は,このような危険に満ちた実験に2人の有為な青年貴族の生命を賭けることに強く反対し,代りに2人の罪人を乗せるよう命令した。しかし彼らは情熱をこめて国王を説得し,そのおかげで人類の航空史の第1ページを汚さずにすんだ。…

【航空事故】より

…以上はいずれも民間航空機の運航について定められたものであるが,軍用航空機にも同様に適用しうる。
[歴史と傾向]
 航空機の事故によって人が死亡した世界最初の例は,1785年6月15日にフランスのピラートル・ド・ロジエPilâtre de Rozierらが気球によるイギリス海峡横断を企てた際,空中爆発を起こして墜落した事故といわれている。空気より重い航空機では,1896年8月9日にドイツのベルリン近郊においてグライダーで飛行中墜落したO.リリエンタールの事件(重傷,翌日死亡)で,また,飛行機事故としては,1908年9月17日にアメリカ陸軍フォート・マイヤー基地で発生したライト・フライヤー型機の墜落(操縦のO.ライト負傷,同乗のT.セルフリッジ中尉死亡)が最初であった。…

※「ピラートル・ド・ロジエ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android