一線(読み)いっせん

精選版 日本国語大辞典 「一線」の意味・読み・例文・類語

いっ‐せん【一線】

〘名〙
① 一本の線。また、線状のもの一本。〔日葡辞書(1603‐04)〕〔周必大‐廬山後録〕
② はっきりしたくぎり。区別けじめ。また、限界限度
帰省(1890)〈宮崎湖処子〉九「吾事業に於ける主義は、自ら巧遅の一線を曳き初めたるに」
戦場で敵と直接ぶつかる隊列。また、運動仕事で、はなばなしい重要な位置第一線
軍歌橘中佐(1904)〈鍵谷徳三郎〉一「前進軍令たちまちに 下る三十四聯隊、橘大隊一線に」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「一線」の意味・読み・例文・類語

いっ‐せん【一線】

1本の線。糸すじ状の1本。
戦いで敵と直接ぶつかる隊列。また仕事などで、最も活動する位置。第一線。「一線に配属される」「一線記者」「一線から退く」
はっきりしたくぎり。けじめ。「公私の間に一線を引く」「最後一線を越えない」
[類語]区切り折り目一段落節目

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android