中川幸夫(読み)なかがわゆきお

百科事典マイペディア 「中川幸夫」の意味・わかりやすい解説

中川幸夫【なかがわゆきお】

いけばな作家。香川県生れ。大阪市の印刷所勤務のかたわら,1942年池坊入門。古典花を研究する一方,マッスを重視した新しいいけばなを独力で模索する。1949年初個展。1950年重森三玲主宰の白東社に参加し,翌年池坊を脱退植物をほとんど使わず,木材による空間構成を試みる。1955年土門拳らの撮影による作品集《中川幸夫作品集》を自費出版。1956年の上京後も独自の道を歩み,戦後のいけばな界で勅使河原蒼風と並ぶ作家として高く評価されている。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中川幸夫」の解説

中川幸夫 なかがわ-ゆきお

1918-2012 昭和後期-平成時代の華道家。
大正7年7月25日生まれ。はじめ池坊(いけのぼう)に入門,立花(りっか)をまなぶ。戦後は重森三玲(しげもり-みれい)の主宰する白東社に参加し,昭和26年池坊を脱退。流派に属さず一作家として活動し,植物の生命と相対した自分のいけ花追求。書も手がける。平成11年織部賞。平成24年3月30日死去。93歳。香川県出身。

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