北村治(読み)きたむらおさむ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北村治」の意味・わかりやすい解説

北村治
きたむらおさむ

[生]1936.8.24. 東京,文京
[没]2012.7.31. 東京,渋谷
大倉流小鼓方の能楽師北村一郎長男。父に師事。1947年『吉野天人』にて初舞台。1957年『道成寺』,1980年『関寺小町』,1985年『檜垣』を初演した。観世寿夫観世栄夫,観世静夫(のちの8世観世銕之丞)らとともに能界の革新運動を目指した華の会の同人だった。2001年,渡辺守章作・構成・演出のポール・クローデルの詩による創作能『内濠十二景,あるいは《二重の影》』世界初公演に出演。2003年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。(→

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「北村治」の解説

北村治 きたむら-おさむ

1936-2012 昭和後期-平成時代の能楽師小鼓方。
昭和11年8月24日生まれ。北村一郎の長男。大倉流小鼓を父にまなぶ。昭和22年「吉野天人」で初舞台。平成3-5年能楽協会理事。堅実で秀麗芸風で知られた。15年人間国宝。平成24年7月31日死去。75歳。東京出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android