坂東眞砂子(読み)ばんどうまさこ

知恵蔵mini 「坂東眞砂子」の解説

坂東眞砂子

日本の作家。1958年、高知県生まれ。奈良女子大学卒業後、イタリア留学帰国後、フリーライターを経て童話作家としてデビュー。93年に『死国』(角川書店)を刊行して以降は、主に日本の土俗信仰や伝統的な習俗題材とした小説を発表する。97年、『山妣』(新潮社)で直木賞受賞。2002年には『曼荼羅道』(文藝春秋、のち集英社文庫に収録)で柴田錬三郎賞を受賞した。一時はタヒチ、イタリアなど海外に居を構えて執筆活動を続けていたが、後に帰国。13年春に舌がんを患い、その後、肺へ転移。同年末から入院治療を受けていたが、14年1月27日に死去した。享年55。

(2014-1-30)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「坂東眞砂子」の解説

坂東眞砂子 ばんどう-まさこ

1958-2014 平成時代の小説家。
昭和33年3月30日生まれ。イタリアに留学し,ミラノ工科大,ブレラ美術学院でインテリアデザインをまなぶ。帰国後,童話をかくが,平成5年「死国」を発表,ホラー小説ブームのさきがけとなる。ついで民俗的な素材による「蛇鏡」「桃色浄土」で注目され,9年「山妣(やまはは)」で直木賞をうけた。14年「曼荼羅道」で柴田錬三郎賞。平成26年1月27日死去。55歳。高知県出身。奈良女子大卒。著作はほかに「梟首(きょうしゅ)の島」「傀儡」など。

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