小川宏(読み)おがわひろし

知恵蔵mini 「小川宏」の解説

小川宏

フリーアナウンサー司会者。1926年4月17日、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、49年に日本放送協会(NHK)にアナウンサーとして入局した。55年から10年間、人気番組「ジェスチャー」の司会担当するなど活躍し、65年にフリーとなる。同年5月よりフジテレビのワイドショー「小川宏ショー」の司会者となり、82年3月31日の番組終了まで担当した。同番組は17年間4451回放映され、「森田一義アワー 笑っていいとも!」に抜かれるまで、「人名を冠した番組の最長寿記録」としてギネス記録に認定されていた。93年にはテレビで自身のうつ病を告白し、うつ病の社会的理解を進めるきっかけともなった。主な著書に『司会者は見た-昭和テレビ史を生きたスターたちの素顔』(講談社+α文庫)、『良い言葉は心の医者でもある』(ごま書房)、『夫はうつ、妻はがん-夫婦で苦境を踏み越えて』(清流出版)などがある。2016年11月29日、多臓器不全のため死去した。享年90。

(2016-12-8)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小川宏」の解説

小川宏 おがわ-ひろし

1926- 昭和時代後期のアナウンサー,司会者。
大正15年4月17日生まれ。間組勤務をへて,昭和24年アナウンサーとしてNHKに入局。「ジェスチャー」などの芸能番組を担当し,人気アナとなる。40年フジテレビに移籍して「小川宏ショー」の司会者となり,57年まで4451回の記録をつくる。のち「オールスター家族対抗歌合戦」などを担当。東京出身。早大専門部卒。著作に「「定年うつ」私はこうして乗り越えた」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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