岡崎久彦(読み)おかざきひさひこ

知恵蔵mini 「岡崎久彦」の解説

岡崎久彦

元駐タイ大使、外交評論家。1930年4月8日、中国・大連生まれ。52年、東京大学法学部在学中に外交官試験合格、同大学を中退し外務省に入省する。55年、ケンブリッジ大学経済学部学士及び修士課程修了。78年、防衛庁国際関係担当参事官に就任し、84年に初代外務省情報調査局長となる。83年には『戦略的思考とは何か』(中央公論新社)を刊行し、20万部のベストセラーとなった。88年、駐タイ大使に就任。92年に外務省を退官し、2002年、特定非営利活動法人岡崎研究所を設立、所長となる。保守・現実派の外交評論家として活躍し、14年5月には、安倍晋三首相の有識者懇談会のメンバーとして集団的自衛権の限定行使容認を提言する報告書をまとめるなど、安倍首相のブレーンとしても知られた。14年10月26日、死去。享年84。

(2014-10-30)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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