デジタル大辞泉 「息」の意味・読み・例文・類語
いき【息】
2 二人以上で何かをする場合の、相互の気持ちのかねあい。調子。呼吸。「二人の
3 芸事の要領・こつ。「名人の
4 ゆげ。蒸気。
「飯も焚きたての―の立つやつで」〈藤村・破戒〉
5 音声学で、声帯の振動を伴わない呼気。ごくまれには吸気も含む。
6 いのち。
「あずの上に駒をつなぎて
[下接語]青息吐息・大息・風の息・片息・
[類語]呼吸・気息・息の根・寝息・息吹・息衝き・息遣い・息差し


息 アリサマ
・熄など四字を収める。止息の意をもつものがある。
kは同声。熄に畜火・減火の両義がある。息に止息・滋息の意があるのと同じ。
▶・息肩▶・息言▶・息交▶・息
▶・息災▶・息止▶・息除▶・息女▶・息壌▶・息心▶・息人▶・息銭▶・息喘▶・息土▶・息馬▶・息婦▶・息兵▶・息望▶・息脈▶・息民▶・息滅▶・息悒▶・息養▶・息利▶・息慮▶
息・大息・太息・退息・嘆息・窒息・長息・吐息・寧息・
息・鼻息・
息・閉息・遊息・利息・留息・令息出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
呼吸によって生ずる空気の運動のことであり,気息,気ともいわれるが,同時に宇宙に遍満する大気(または風)と連関するとともに人間の存在を支える生命力とも考えられた。したがってその意義も,生理的実体をさす段階から形而上的な霊気をさす段階にいたるまで多様な展開をみせた。ギリシア語のプシュケー(魂,霊魂)はもと気息を意味した。またプネウマpneumaももと気息,風,空気を意味したが,のちには存在の原理とされるにいたった。古代インドでは,プラーナprāṇaが息,気息または呼気を意味したが,それは同時に人間存在の構成要素の一つである風(大気)をも意味し,やがて個人我の根拠とされた。中国では気が人間の気息および生命力の根源を意味するとされたが,のちにその概念は五行説や陰陽説と結びついて宇宙構成の原理として説明されるようになった。日本では息(いき)は〈生き〉と同根の語とされ,神(イザナギノミコト)の呼気が風神の生命を誕生せしめたなどの例はそのことを証している。
→呼吸
執筆者:山折 哲雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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