曽我量深(読み)そがりょうじん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「曽我量深」の意味・わかりやすい解説

曽我量深
そがりょうじん
(1875―1971)

真宗大谷(おおたに)派の僧侶(そうりょ)。新潟県西蒲原(にしかんばら)郡の円徳寺に生まれる。真宗大学(大谷大学の前身)において真宗学と唯識法相(ゆいしきほっそう)を学び、1899年(明治32)卒業。のち新潟県見附(みつけ)市の浄恩(じょうおん)寺の養子となる。さらに同大学の研究科に学びつつ、清沢満之(きよざわまんし)の浩々洞(こうこうどう)に入る。1916年(大正5)より1924年まで東洋大学教授を務め、翌1925年大谷大学教授となる。1930年(昭和5)その著『如来(にょらい)表現の範疇(はんちゅう)としての三心観』に対し宗義違反の声がおこり、同年4月大谷大学教授を辞任、大谷派から僧籍剥奪(はくだつ)された。1941年大谷大学教授に復帰し、1961年(昭和36)から1967年まで大谷大学の第17代学長を務めた。昭和46年6月20日没。著書は『救済と自証』ほか。

北西 弘 2017年8月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android