森崎和江(読み)もりさきかずえ

百科事典マイペディア 「森崎和江」の意味・わかりやすい解説

森崎和江【もりさきかずえ】

詩人評論家朝鮮慶尚北道生れ。福岡県立女専家政科卒。丸山豊らの詩誌《母音》に参加し,1958年,谷川雁らと《サークル村》を創刊。また三池炭鉱の反合理化闘争に参加し,反権力側に立つ。筑豊炭鉱地帯での経験などを基に独自の文化論,エロス論を展開。著書に《非所有の所有》《闘いとエロス》《からゆきさん》《奈落の神々 炭坑労働精神史》,また詩集《さわやかな欠如》などがある。
→関連項目上野英信

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「森崎和江」の解説

森崎和江 もりさき-かずえ

1927- 昭和後期-平成時代の詩人,評論家。
昭和2年4月20日朝鮮大邱生まれ。昭和33年筑豊の炭住街にうつり,谷川雁らと「サークル村」を創刊。のち「無名通信」を刊行。三池炭坑闘争に際し,大正行動隊に参加する。反権力の立場から民衆や女性の内面をえがきつづける。福岡女子専門学校卒。詩集に「さわやかな欠如」,評論に「闘いとエロス」,ノンフィクションに「からゆきさん」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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