白川道(読み)しらかわとおる

知恵蔵mini 「白川道」の解説

白川道

日本の作家。1945年、中国・北京生まれ。本名・西川徹。戦後、神奈川県で育ち一橋大学を卒業。広告代理店勤務を経て投資顧問会社を立ち上げたが、違法行為で実刑判決を受ける。94年、バブル時代の成功と挫折の経験を生かした『流星たちの宴』(新潮社)で文壇デビュー。ハードボイルドな作風で知られ「最後の無頼派作家」と称された。01年の『天国への階段』(幻冬舎)で山本周五郎賞候補となる。同作と『最も遠い銀河』(幻冬舎)はテレビドラマ化された。また『海は涸いていた』(新潮社)は98年に「絆 -きずな-」として映画化された。2015年3月に『神様が降りてくる』(新潮社)を刊行し、同年4月16日、大動脈瘤(りゅう)破裂により死去。享年69。

(2015-4-20)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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