隠避(読み)インピ

デジタル大辞泉 「隠避」の意味・読み・例文・類語

いん‐ぴ【隠避】

[名](スル)犯人蔵匿罪となる行為の一。隠れ場所を提供する以外方法で、犯人・逃走者の発見または逮捕を妨げること。逃走資金の供与身代わり自首など。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「隠避」の意味・読み・例文・類語

いん‐ぴ【隠避】

〘名〙
① 隠れ避けること。
聖徳太子伝暦(917頃か)上「兄弟不和。諸少児等輙以口闘。今欲笞誨。皆悉隠避。而汝何独進乎」 〔後漢書‐卓茂伝〕
② 犯人の発見、逮捕を妨げる行為のことで、隠れ場所を提供する以外のいっさいの方法をいう。たとえば、犯人に変装用の衣服を与える、身代わりを立てるなど。
刑法(明治四〇年)(1907)一〇三条「拘禁中逃走したる者を蔵匿し又は隠避せしめたる者は」

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普及版 字通 「隠避」の読み・字形・画数・意味

【隠避】いんぴ

避けかくれる。〔後漢書、卓茂伝〕劉宣~王の當(まさ)に(うば)ふべきを知り、乃ち名姓を變じ、經書をきて林に隱す。武の初乃ち出づ。

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