渇仰（読み）カツゴウ

デジタル大辞泉

かつ‐ごう〔‐ガウ〕【渇仰】

［名］(スル)《渇いた者が水を切望するように、仏を仰ぎ慕う意》
１ 深く仏を信じること。「随喜渇仰の念」
２ 心からあこがれ慕うこと。「恩人を渇仰してやまない」
[類語]（1）信仰・信心・敬神・崇拝・尊信・帰依きえ・信教・入信・狂信・宗教

かつ‐ぎょう〔‐ギヤウ〕【渇仰】

［名］(スル)⇒かつごう（渇仰）

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

かつ‐ごう ‥ガウ【渇仰】

〘名〙 (渇して水を思うように、仏を仰ぎ慕う意) 仏を深く信じ仰ぐこと。転じて、人や事物を尊び敬うこと。あこがれ慕うこと。かつぎょう。

※栄花（1028‐92頃）玉のうてな「歓喜のなみだを流し、渇仰ほねをとほすなど誦(ず)して」

※若狭明通寺文書‐元徳三年（1331）三月三日・惟宗能泰田地寄進状「依_レ之、貴賤傾_二渇仰之首_一、道俗致_二帰依之志_一」 〔法華経‐如来寿量品〕

かつ‐ぎょう ‥ギャウ【渇仰】

〘名〙 ＝かつごう（渇仰）

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【渇仰】かつぎよう（ぎやう）・かつごう（がう）

仏をあこがれしたう。仰慕する。〔仏国記〕佛を見ざること久し。咸(ことごと)く皆仰雲集す。

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出典　平凡社「普及版 字通」