あくび

精選版 日本国語大辞典 「あくび」の意味・読み・例文・類語

あくび

  1. 〘 名詞 〙 植物あけび(通草)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「あくび」の意味・わかりやすい解説

あくび
あくび / 欠伸

不随意におこる一種の呼吸運動。口を大きくあけ、長くて深い吸息のあとにゆっくり息を吐く。同時に手足や背中を強く伸ばす場合が多い。乳幼児でもみられるが、大人では眠いとき、退屈したときなどによくおこる。また、低血圧の人におこりやすい。あくび発生の神経機構としては、急に息を吸うために肺が膨張し、肺迷走神経の末端にあるイリタント(刺激受容器が刺激され、さらに強い吸息を引き起こすのではないかといわれている。あくびのもつ意義としては、深い吸息によって胸腔(きょうくう)内の圧力が低下するために、心臓に戻る血液の流れがよくなり、あわせて手足の血管収縮がおこることがあげられる。また、肺胞のつぶれるのを防いで、肺におけるガス交換を保つ効用もあるとされる。

[本田良行]

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百科事典マイペディア 「あくび」の意味・わかりやすい解説

あくび

眠いときや退屈したときにおこる無意識の開口動作低酸素二酸化炭素蓄積によっても起こる。ふつう深い吸気を伴う。上下の顎の骨の間の咬筋(こうきん)が引き伸ばされ,その中の筋紡錘から大脳へ意識をはっきりさせる刺激が送られると考えられている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「あくび」の意味・わかりやすい解説

あくび
yawn

口を大きく開いて長く行う深呼吸で,背をそらしたり,両腕を上げたり,体幹や四肢を伸ばす動作が加わることが多い。疲労したり倦怠感のあるときに起り,通常,涙の分泌を伴う。この動作は大脳皮質を刺激し,一時的に意識をはっきりさせる働きをする。

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