アフリカ諸語(読み)アフリカしょご(その他表記)African languages

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アフリカ諸語」の意味・わかりやすい解説

アフリカ諸語
アフリカしょご
African languages

アフリカの言語の総称で,地理的観点からの呼び名。総数 800から 1000と推定。分類は諸説あるが,J.グリーンバーグによると,(1) アフロ=アジア語族,(2) ニジェール=コルドファン語族,(3) ナイロ=サハラ語族,(4) コイサン語族,の4つの互いに独立した語族に分けられる。 (1) は別名ハム=セム語族で,セム語派,ベルベル語派,クシ語派,チャド語派,古代エジプト語派に分れる。 (2) はニジェール=コンゴ語派とコルドファン語派から成る。スワヒリ語を含むバンツー諸語前者に属する。 (3) はシャリ=ナイル語派,サハラ語派などに分れる。 (4) はサン語,コイ語,サンダウェ語などで,吸着音をもつのが特徴。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 アフロ

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android