ウジュホロド(読み)うじゅほろど(その他表記)Ужгород/Uzhhorod

デジタル大辞泉 「ウジュホロド」の意味・読み・例文・類語

ウジュホロド(Uzhhorod/Ужгород)

ウクライナ西部、ザカルパチヤ州の都市。同州の州都。東カルパチア山脈の北東麓、ティサ川支流沿いに位置する。スロバキアハンガリーとの国境に近い。10世紀から11世紀にかけてキーウ公国、14世紀初頭よりハンガリーの支配を受けた。第一次大戦後にチェコスロバキアに併合され、1945年にウクライナに編入。ロシア語名ウジュゴロド

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウジュホロド」の意味・わかりやすい解説

ウジュホロド
うじゅほろど
Ужгород/Uzhhorod

ウクライナ西部、ザカルパッチャ州の州都。ロシア語ではウジュゴロド。人口11万7000(2001)、11万2436(2018推計)。ドナウ水系ティサ川支流両岸に位置し、市街は東カルパティア山脈の緩斜面河岸段丘の上にある。キーウ―プラハ間の国際鉄道と自動車道が通る。木材家具、機械、医薬品、縫製などの工場がある。市の起源は8~9世紀で、10~11世紀はキエフ大公国に、ついでハンガリーに属した。1919年からはチェコスロバキア領、1938年ハンガリーに、さらに1945年7月ソ連へ割譲され、新設されたザカルパトスカヤ州(現、ザカルパッチャ州)の州都となった。総合大学、単科大学、音楽学校が置かれ、11世紀建築の城と塔が残っている。

渡辺一夫

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