うら若い(読み)ウラワカイ

デジタル大辞泉 「うら若い」の意味・読み・例文・類語

うら‐わか・い【うら若い】

[形][文]うらわか・し[ク]
若くういういしい。多く、女性の若く可憐なさまをいう。「―・い乙女
草木などの先が若くてみずみずしい。
小里なる花橘はなたちばなを引きぢて折らむとすれどうらわかみこそ」〈・三五七四〉
[補説]1の「うら」は「末」の意で、こずえが若くみずみずしいところからとも、「心」の意で、心の中にそのように感じられるというところからともいう。なお、2用例「うらわかみ」は「うらわかい」の語幹接尾語「み」のついた形。
[派生]うらわかげ[形動]うらわかさ[名]
[類語]幼少幼弱幼時幼年若齢若年弱小弱冠年少年若としわか年弱としよわヤング若い幼いいとけな若若しい若やか若やぐ若気ういういしいみずみずしい青臭い溌剌子供らしい青い乳臭い未熟幼稚稚気童心子供っぽい幼心おさなごころ子供心くちばしが黄色い頑是ない子供じみる大人気ない年下弱年弱齢妙齢若盛り血気盛り少壮盛年壮年壮齢男盛り女盛り娘盛り色盛り働き盛り芳紀年頃

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「うら若い」の意味・読み・例文・類語

うら‐わか・い【うら若】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]うらわか・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「うら」は「こころ」の意。一説に「末」の意 ) 若々しい。ごく若くてかれんである。多く女性にいう。
    1. [初出の実例]「みる人は猶いとうらわかくて、いかならんと思ことしげきにまぎれて」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)

うら若いの補助注記

万葉集」の「うらわかし」の用例は、すべてこの語幹に「み」の付いた「うらわかみ」の形である。→うらわかみ

うら若いの派生語

うらわか‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

うら若いの派生語

うらわか‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android