おおやけ

世界大百科事典内のおおやけの言及

【公共】より

…それにもかかわらず,欧米における公共は,公開性や共通性を重視することによって,個別的関心との連続性を保持しているが,日本における公共は,逆に個人の集団への埋没を特徴とする。 日本では,公共(おおやけ)とは,一般の日本人が小家(こやけ)であるのに対して,皇室を大家(おおやけ)と呼んだことに由来するとされ(中村元《東洋人の思惟方法》),あるいは公事(おおやけごと)とは,家長に対する家人の奉仕を意味したとされる(有賀喜左衛門〈公と私〉)。いずれにしても,日本の伝統的公共概念は,個人の帰属する集団全体が個人に優位し,個人は全体に無条件に奉仕する(滅私奉公)ことを当然の帰結として含んでいたといえよう。…

※「おおやけ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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