オオヤケ(読み)おおやけ

世界大百科事典(旧版)内のオオヤケの言及

【天皇】より

…日本国憲法に定める日本国および日本国民統合の象徴。
〔天皇の歴史〕

【前近代の天皇】

[オオキミとスメラミコト]
 〈天皇〉は〈オオキミ〉とも〈スメラミコト〉とも呼ばれた。しかしこの二つの日本語は決して同義ではなく,むしろ両者の質の違い,それぞれの用いられる次元の相違に注目することが,〈天皇〉の歴史性に近づいてゆくための一項目となろう。まずオオキミは〈大いなる君〉の意で,キミはまた〈カミ=上〉と通ずる古来の日常的尊称であった。…

【公共】より

…それにもかかわらず,欧米における公共は,公開性や共通性を重視することによって,個別的関心との連続性を保持しているが,日本における公共は,逆に個人の集団への埋没を特徴とする。 日本では,公共(おおやけ)とは,一般の日本人が小家(こやけ)であるのに対して,皇室を大家(おおやけ)と呼んだことに由来するとされ(中村元《東洋人の思惟方法》),あるいは公事(おおやけごと)とは,家長に対する家人の奉仕を意味したとされる(有賀喜左衛門〈公と私〉)。いずれにしても,日本の伝統的公共概念は,個人の帰属する集団全体が個人に優位し,個人は全体に無条件に奉仕する(滅私奉公)ことを当然の帰結として含んでいたといえよう。…

※「オオヤケ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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