精選版 日本国語大辞典 「おとない」の意味・読み・例文・類語
おと‐ない ‥なひ
① 音が聞こえること。また、聞こえてくる音。ひびき。鳴き声。
※枕(10C終)二〇一「うちそよめく衣(きぬ)のおとなひなつかしう」
② 主として聴覚によって感じとられるけはい、様子。
③ (「訪」とも書く) 声を立てて案内をこうこと。おとずれること。訪問。
※蜻蛉(974頃)下「かく文のはしつかたに、『例ならぬほととぎすのをとなひにも、やすき空なく思ふべかめれ』と、かしこまりをはなはだしう置きたれば」
④ 評判。とりざた。
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