がり版(読み)ガリバン

デジタル大辞泉 「がり版」の意味・読み・例文・類語

がり‐ばん【がり版】

謄写版とうしゃばんの俗称。また、その鉄製のやすり板。鉄筆原紙を切るときのがりがりいう音からの名。「がり版刷り」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「がり版」の意味・読み・例文・類語

がり‐ばん【がり版】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「がり」は原紙をきるときの音から ) 鉄筆で謄写版原紙をきるのに用いるやすり版。転じて、謄写版印刷器。また、この印刷法や、これで印刷したもの。
    1. [初出の実例]「そのガリ版の廻状を村内の有志の面々に配布してまはった」(出典:多甚古村(1939)〈井伏鱒二〉水喧嘩の件)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android