がわしい(読み)ガワシイ

デジタル大辞泉 「がわしい」の意味・読み・例文・類語

がわし・い〔がはしい〕

[接尾]形容詞型活用[文]がは・し(シク活)》名詞動詞連用形に付いて形容詞をつくり、そのような傾向がある、そういうきらいがある、の意を表す。「みだり―・い」「ろう―・し」

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精選版 日本国語大辞典 「がわしい」の意味・読み・例文・類語

がわし・いがはしい

  1. 〘 接尾語 〙 ( 形容詞型活用 )
    [ 文語形 ]がは
  2. ( 形容詞シク活型活用 ) 体言、動詞連用形などに付いて、そのような傾向がある、…の嫌いがある、の意をあらわす。批難嫌悪気持を含む。がましい。
    1. [初出の実例]「時に一(ひとり)の沙彌有り、濫(みだれカハシく)供養を盤(も)る処に就きて、鉢を捧げて飯を受く〈国会図書館本訓釈 濫 ミタレカハシ〉」(出典日本霊異記(810‐824)中)
    2. 「いとらうがはしく、泣きどよむ声雷(いかづち)にも劣らず」(出典:源氏物語(1001‐14頃)明石)

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