きゅう(読み)キュウ

デジタル大辞泉 「きゅう」の意味・読み・例文・類語

きゅう

[副]
強くこすったりねじったりするときの、きしる音を表す語。「コルクせんきゅうと音をたてて抜ける」
軽く力を入れて締めたり、ねじったり、こすったりするさま。「はちまききゅうと締める」
冷や酒などを一気に飲むさま。「コップ酒きゅうと空ける」

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精選版 日本国語大辞典 「きゅう」の意味・読み・例文・類語

きゅう

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. 強くこすったり、おしつけたり、ねじまわしたりした時などにきしる音。また、強くおしつけられて苦しんで出す声などを表わす語。
  3. 力をこめて動作するさまを表わす語。きゅっと。
    1. [初出の実例]「殺してくれエといひ兼ねねえ、キウと遣ったな」(出典:真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉四八)
  4. 酒などを一息に飲むさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「半分ばかりきゅうと飲むで」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉上)

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普及版 字通 「きゅう」の読み・字形・画数・意味


14画

(異体字)
9画

[字音] キュウ(キウ)

[説文解字]

[字形] 形声
声符は求(きゆう)。〔説文〕四下に字をに作り、「角の皃なり」とし、「詩に曰く、(じくわう)其れたり」と〔詩、小雅、桑〕の句を引く。また字をに作り、〔詩、魯頌、水〕に「角弓其れたり」とみえる。は紐などの糾纏する形。求は裘の初文で、獣皮を巻きこむような形。ともに、ねじけまがる意があり、声義に通じるところがある。

[訓義]
1. 角のまがったさま。
2. 弓をしぼり、またゆるめ、彎曲し、またたるむかたち。
3. 強くねじてひきしぼるかたち。

[古辞書の訓]
名義抄 マガル・カヒ 〔立〕 サカヅキ・カヒ・マガル

[語系]
)・)gyu、樛()kyuは声義近く、みな曲戻・糾纏の意をもつ語である。

[熟語]


勇】きゆう

突の勇。王の組織した軍団の名。〔漢書、食貨志下〕(王)、大いに天下の囚徒人奴をり、名づけて豬と曰ふ。

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【窺】きゆう(いう)

窓からのぞき見る。〔老子、四十七〕を出でずして天下を知り、(まど)を窺はずして天を見る。其の出づること彌(いよいよ)くして、其の知ること彌尠(すく)なし。

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】きゆう(いう)

よい謀。嘉。〔詩、小雅、角弓〕君子にらば 小人與(とも)に屬せん

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】きゆう

謙。

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【器】きゆう

才能と謀。

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