きょうそう

精選版 日本国語大辞典 「きょうそう」の意味・読み・例文・類語

きょう‐そうキャウサウ

  1. 〘 名詞 〙 ( 「きょうさく(警策)」の変化した語か ) きびしく警告を発してとがめだてすること。厳格に制止すること。しかりつけること。
    1. [初出の実例]「昼よりも明かく照りみちたる火影に見えたるすがたかぎりなく珍らし。え念ぜず、ひとたびにさと笑ふ声のす。あらくけうさうして、なりしづまりぬ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)祭の使)

きょうそうの補助注記

語源、語義については、人を制する意で「警称」かとする説、「囂譟」の字音で、さわがしい意とする説などもあり、近来一説に、「叫騒」「喧噪」の字音をあて、やかましく叫び騒ぐ意とする説もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android