きら(読み)キラ

デジタル大辞泉 「きら」の意味・読み・例文・類語

きら

きらきらする光。また、鱗粉りんぷん水面に浮いた油など、きらきら光って見えるもの。
きらら

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精選版 日本国語大辞典 「きら」の意味・読み・例文・類語

きら

  1. 〘 名詞 〙 ( きらきらと光を反射させるものの意 )
  2. きり
    1. [初出の実例]「蝶はとらふれば、手にきらつきて」(出典:函碕文庫本堤中納言(11C中‐13C頃)虫めづる姫君)
  3. ( 浮垢 )( 「ぎら」とも ) 水や湯などに、油、あく、鉄気(かなけ)などが浮き出してきらきらと光っているもの。
    1. [初出の実例]「逢みてぞ二度びっくりの殺しぶり〈楊水〉 涌口とめてかゆる湯の膚(キラ)〈普船〉」(出典:俳諧・雑談集下(1692))

きらの補助注記

の「堤中納言」の用例は、諸本「きり」とあるものが多い。


きら

  1. 〘 名詞 〙 ( 吉良上野介の「こうづけ」を「香漬け」にかけていう ) 漬物(つけもの)香の物をいう、人形浄瑠璃社会の隠語
    1. [初出の実例]「香の物をきら」(出典:楽屋図会拾遺(1802)下)

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