出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…仁科神明宮も水平であるが,このような例のほうが少ない。農家の置千木は,うま,うまのり,くら,くらかけなどとよばれ,棟仕舞として全国的にあり,特に山間部に多い。千木の数は3,5,7など奇数とするのが普通で,その数が多いほど社会的地位が高いことを表した。…
…それが民家の地域的な特徴として理解されることもある。茅葺き屋根では,棟を杉皮で覆い,竹などで簀巻(すまき)にするのが普通であるが,棟の上部に反りをもたせたもの(出雲地方),押えとして〈くら〉〈うま〉などと呼ばれる交差した木を置くもの(高千穂地方,丹波地方)などがある。また茅の束を横に渡したものや,〈くれぐし〉といって板の上に土を盛ったもの(関東地方),雁振(がんぶり)と呼ぶ瓦を置いたもの(徳島県,佐賀県),箱棟(はこむね)と呼ぶ小屋根を置いたものなど,いろいろな形式がある。…
※「くら」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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