くりくり

精選版 日本国語大辞典 「くりくり」の意味・読み・例文・類語

くり‐くり

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 物が軽く回転するさま、また、身軽に動きまわるさまを表わす語。くるくる。
史記抄(1477)一七「大名にへつらうて、くりくりとして」
② いかにも丸くて、愛らしいさまを表わす語。くるくる。特に目の丸くはっきりしている様子にいうことが多い。〔名語記(1275)〕
※春の城(1952)〈阿川弘之〉三「少年電信兵達のくりくりした顔が」
③ 太って肉付きのよいさまを表わす語。また、肉塊などの、やや堅いが弾力をもったさまを表わすこともある。
小鳥の巣(1910)〈鈴木三重吉〉一〇「けれども頸筋中程にはまだくりくりした固まりが一つ残ってゐる」
[2] 〘形動〙 なめらかで丸いさま。特に髪を剃った頭のまるい様子などにいうことが多い。
※嵐(1906)〈寺田寅彦〉「頭はむさ苦しく延び煤けて居るかと思ふと、惜しげもなくくりくりに剃りこぼしたままを、日に当てても平気で居る」

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デジタル大辞泉 「くりくり」の意味・読み・例文・類語

くり‐くり

[副](スル)
物が軽快に回転するさま。くるくる。「目をくりくりさせる」
まん丸く愛らしいさま。特に目の丸くはっきりしているさま。「くりくり(と)したかわいい目」
丸々と肥えているさま。「くりくり(と)肥った子」
[形動]頭髪をそったりごく短く刈ったりして、頭の丸いさま。「頭をくりくりにそる」
アクセントリクリ、はクリクリ
[類語]1くるりぐるりくるりくるりぐるりぐるりくるっとくるくるぐるぐるぐりぐりころころごろごろからからがらがらころりごろり/(2ぐりぐりくるくるくるっとくるり丸っこい丸まっちい丸丸丸いまろ真ん丸まろやかまどつぶ円形球形球状輪形同心円半円長円大円真円正円真ん丸いたまご形ループっかリング丸まる丸める団団団子状

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