ころころ(読み)コロコロ

デジタル大辞泉 「ころころ」の意味・読み・例文・類語

ころ‐ころ

[副](スル)
まるい物、小さい物などが軽快に転がるさま。「まりころころ(と)転がる」
ものが容易に倒れるさま。ころりころり。「横綱ころころ負けては困る」
物事が簡単に転じていくさま。ころり。「話がころころ(と)変わる」
丸々として、かわいらしいさま。「ころころ(と)太った赤ん坊」「ころころした子犬」
鈴の音、笑い声カエルの鳴く声など、高く澄んだ音が響くさま。「少女達がころころ(と)笑い転げる」
[名]ロール状の粘着テープに持ち手をつけた掃除用具。商標名。
[類語]1からからがらがらごろごろからんころんくるりぐるりくるりくるりぐるりぐるりくるっとくるくるぐるぐるくりくりぐりぐりころりごろり/(4肥満でぶでぶっちょ小太り太りじし太っちょ横太り中年太り水太り酒太り脂肪太り固太り着太り鮟鱇あんこでっぷりぶくぶくぶよぶよ丸丸ぽってりぽっちゃりぽちゃぽちゃふっくらふくよか豊満グラマー恰幅かっぷくむっちりむちむち肥える太る福福しいふくらかもちもち丸ぽちゃぼってりでぶでぶずんぐりずんぐりむっくり布袋ほてい太鼓腹寸胴ずんどう太め三段腹段腹ビヤ樽

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精選版 日本国語大辞典 「ころころ」の意味・読み・例文・類語

ころ‐ころ

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
    1. まるい物、また小さいものなどのころがって行く音、またはそのさまを表わす語。また、車輪などがころがる音を表わす。
      1. [初出の実例]「車やるをとの、ころころ如何。かろらよかろらよの反、軽き心也」(出典:名語記(1275)九)
    2. てんでんばらばらにあるさま、点在するさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「山菅は根の長くして、元のくさむらより、はるかに遠くのきて、ころころに生ひしげる草なれば」(出典:仙覚抄(1269)一五)
    3. まるいさま、特に子どもなどの丸々と愛らしく太っているさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「鳥鍋に酒が三升、ころころとした婦人(たぼ)の一めへもなア」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)五)
    4. 鈴の鳴る音を表わす語。
      1. [初出の実例]「やをとめのふるてふ鈴のころころにななのやしろは宮居せりとぞ〈藤原家良〉」(出典:新撰六帖題和歌(1244頃)二)
    5. 明るく笑いころげるさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「山のおくには何わらふらむ 谷川にこいしながれてころころと」(出典:俳諧・犬筑波集(1532頃)雑)
    6. よろこぶさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「其内に懐姙の噂があって、実家の両親はころころ懽ぶ」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉下)
    7. 蛙の鳴く声を表わす語。
      1. [初出の実例]「何処からともなく蛙のコロコロと咽喉を鳴らす声が聞えて来ると」(出典:崖の下(1928)〈嘉村礒多〉)
    8. たやすく死ぬさまを表わす語。また、たやすく倒れるさまや、負けるさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「河豚くふたとて其様に、ころころと死ぬものではないとした所が」(出典:寄合ばなし(1874)〈榊原伊祐〉初)
  2. [ 2 ] 〘 感動詞 〙 犬を呼ぶ時に発することば。
    1. [初出の実例]「ゑのこをよぶころころ、如何。答、きよれきよれの反。来寄也」(出典:名語記(1275)九)
    2. 「ひるげのやきめし取出し、かの犬に一め見せてころころころとのたまへば」(出典:咄本・一休咄(1668)二)

ころ‐ころ

  1. 〘 名詞 〙 鳥料理一種小鳥の肉に、すりつぶしたかまぼこをまぶして煮たもの。〔料理物語(1643)〕

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