しっぽ

精選版 日本国語大辞典 「しっぽ」の意味・読み・例文・類語

しっぽ

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
湿気十分に含んでいるさま、すっかり濡れているさまを表わす語。しっとり。しっぽり
※詩学大成抄(1558‐70頃)三「此も深山のしげりた中をとをれば、雨はふらねども草木の葉のあほあほとした気がうるをして、しっほときたものがなるぞ」
② 情を含んでしんみりとしたさまを表わす語。しっぽり。
説経節・笠寺観音之本地(1691か)二「若君をともなひて、姫君のおねまをさしてぞ行にける。それにてしっほとかたり給へと、我身はおくにぞ入にける」

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デジタル大辞泉 「しっぽ」の意味・読み・例文・類語

しっぽ

[副]
十分ぬれるさま。しっとり。
「―とやぬれかけ道者北時雨/余淋」〈貝おほひ
情がこもって、しめやかなさま。しっぽり。
二人―と臥し給ふ台子だいすの間の高遣戸たかやりど」〈浄・用明天王

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世界大百科事典内のしっぽの言及

【尾】より

…動物体の後部で細長く伸びた部域をいい,しっぽともいう。動物以外のものでも似たような形をしたものを比喩的に尾ということがある。…

※「しっぽ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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