シヤオメイ関(読み)シヤオメイかん(その他表記)Xiaomei guan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シヤオメイ関」の意味・わかりやすい解説

シヤオメイ(小梅)関
シヤオメイかん
Xiaomei guan

中国南東部,チヤンシー (江西) 省とコワントン (広東) 省の境にある峠。標高は 300~400mと低い。ターユイリン (大 庾嶺) 山脈 (梅嶺) を越えて,北のチャン (長) 江水系と南のチュー (珠) 江水系を結ぶ交通路として古くから利用された。宋代に関が設けられて,メイ (梅) 関あるいはメイリン (梅嶺) 関とも呼ばれた。明末に中国を訪れたイタリア人のカトリック伝道者マテオ・リッチや,清代の中国駐在イギリス大使マッカートニーなども通っており,大使路とも呼ばれていた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android