フランス北部,オアズ県の町。人口1万0208(1982)。パリの北北東42km,同名の森に囲まれている。1528-32年,指折りの名門貴族モンモランシー元帥が建造した,ルネサンス様式の壮麗な城館により名高い。この城は17世紀に筆頭親王家であったコンデ家の手に移るが,代々のコンデ公は城館の増築,庭園の整備に努めた。大コンデの時代には,モリエール,ラ・フォンテーヌなど多くの文人を集め豪華な宴を催して,さながら君侯の宮廷の趣を呈したという。現在はフランス学士院の管理下にあり,コンデ博物館が置かれ,《いとも華麗なるベリー公の時禱書》やクルーエClouet父子による肖像画など,すぐれたコレクションで名高い。
執筆者:二宮 宏之
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
フランス北部、イル・ド・フランス地方オアーズ県の住宅・保養都市。人口1万0902(1999)。パリの北42キロメートル、シャンティイの森の北の外れ、ノネット川の河畔に位置する。18世紀にはレース織と陶磁器の産地として知られ、第一次世界大戦中にはフランス軍総司令部が置かれた。町の北東には、かつてコンデ公の居城(1643~1830)であり、みごとな庭園に囲まれたシャンティイ城があり、現在はコンデ美術館(有名な『ベリー公のいとも豪華なる時祷書(じとうしょ)』を所蔵)となっている。町の南西には競馬場があり、6月に行われるレースや調教センターとして知られる。観光の名所でもある。
[高橋 正]
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