しょうど(読み)ショウド

デジタル大辞泉 「しょうど」の意味・読み・例文・類語

しょうど

《「せんど先途)」の変化した語か。その場合、歴史的仮名遣いは「せうど」》目的とする所。目当て
常闇とこやみに何の―は見えねども」〈浄・大経師
正体。とらえ所。
「どうせ味噌べったり焼き生姜しゃうがといふ男だから、―はなしさ」〈滑・膝栗毛・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「しょうど」の意味・読み・例文・類語

しょうど

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「先途(せんど)」の変化したものか。その場合歴史的かなづかいは「せうど」。また、「生土」とも。その場合歴史的かなづかいは「しゃうど」 ) 目的とする所。行き着くべき先。目当て。あてど。
    1. [初出の実例]「着のままでの御追放どこをしゃうどにこざらふぞ」(出典:浄瑠璃・淀鯉出世滝徳(1709頃)上)
  3. その者の正体。えたい。
    1. [初出の実例]「板は反側してうちかえしもてかえしてしゃうども不正なりにしたぞ」(出典:玉塵抄(1563)二三)
    2. 「性処(ショウド)も知れねへ身で惚るは、此方がわりいから」(出典:人情本・春情花の朧夜(1860頃か)下)

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