精選版 日本国語大辞典 「たった」の意味・読み・例文・類語
たった
〘副〙 (副詞「ただ(唯)」の変化した語)
※土井本周易抄(1477)一「よう案じて、たった一度に教るぞ」
※虎明本狂言・磁石(室町末‐近世初)「きっさきから、なかごまでたったひとのみにのふでくれふ」
② ひたすら。いちずに。
※本福寺跡書(1560頃)東山大谷殿破却之事「たった、つれていでよいでよといふを」
③ ごく近い過去であったという気持をそえる。
※桑の実(1913)〈鈴木三重吉〉一八「たったこなひだのやうに思ってゐたけれど」
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