つら

精選版 日本国語大辞典 「つら」の意味・読み・例文・類語

つら

  1. 〘 接尾語 〙 指示代名詞に付いて、程度がほぼそれくらいである、たいしたことないの意を添える。づれ。
    1. [初出の実例]「コレ tçura(ツラ) ノ ミチ ワ ワヅカノ コト ナリ」(出典サントスの御作業の内抜書(1591)一)

つ‐ら

  1. ( 完了の助動詞「つ」に推量の助動詞「らむ」の付いた「つらむ」が「つらう」となり、さらに変化したもの ) =つろう
    1. [初出の実例]「状似━なんとかしつら孔子状に似たぞ」(出典:史記抄(1477)一一)

つら

  1. 〘 名詞 〙 それ以上の意の、魚屋隠語
    1. [初出の実例]「けふは頭(かしら)で『ばんどう』から上(ツラ)だ」(出典:滑稽本浮世風呂(1809‐13)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android