とう‐なん
- 〘 名詞 〙
- ① 唐芋(とうのいも)また香物(こうのもの)をいう女房詞。
- [初出の実例]「とうなん といふのいも」(出典:女中詞(元祿五年)(1692))
- ② 植物「おにどころ(鬼野老)」の異名。
- [初出の実例]「とうなんとは野老(ところ)なり、せいなんとは芹の事」(出典:浄瑠璃・心中二つ腹帯(1722)三)
- ③ 植物「つくし(土筆)」の異称。
- [初出の実例]「『とうなんとは』『豆腐の事ぢゃ』『それでござらぬ。土筆(つくづくし)』」(出典:歌舞伎・小栗十二段(1703)一)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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