ともない

精選版 日本国語大辞典 「ともない」の意味・読み・例文・類語

とも‐な・い

連語〙 (「たくもない」の変化した「たうもない」がさらに変化したもの) 動詞の連用形に付いて、「そうすることを望まない」「そうなることを欲しない」などの意を添える。
※虎寛本狂言・痺(室町末‐近世初)「是はいかな事。参りとも無(ない)事を被仰付たが、何と致う」
雪国(1935‐47)〈川端康成〉「離れられないからでも別れともないからでもないが」

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デジタル大辞泉 「ともない」の意味・読み・例文・類語

とも‐な・い

[連語]《「たくもない」の転じた「たうもない」の音変化》動詞の連用形に付いて、…することを望まない、の意を表す。→とむない
「女ながらも離れ―・い心持がする」〈一葉にごりえ

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