どち
〘名〙
動作・性質・状態などにおいて、互いに
共通点を持っている人。
名詞に直接ついて、接尾語的にも用いる。たがいに…である者。同じ
仲間。どうし。どし。
※
書紀(720)神功元年三月・
歌謡「
槻弓(つくゆみ)に まり矢を副
(たぐ)へ 貴人
(うまひと)は 貴人奴知
(ドチ)や
親友(いとこ)はも 親友奴池
(ドチ) いざ闘
(あ)はな我は」
※
土左(935頃)承平五年一月九日「見渡せば松の末
(うれ)ごとにすむ鶴は
千代のどちとぞ思ふべらなる」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「どち」の意味・読み・例文・類語
どち
動作・性質・状態などにおいて、互いに共通点を持っている人。同じ仲間。名詞の下に付いて、接尾語的にも用いる。
「君が家に植ゑたる萩の初花を折りてかざさな旅別る―」〈万・四二五二〉
「男―は、心やりにやあらむ、詩などいふべし」〈土佐〉
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